店主のつれづれなるままに コアアートスクエアからのお知らせ
2022年06月11日
3年ぶりのF.I.H.ハーモニカコンテスト
コロナで2年間は休止となったF.I.Hハーモニカコンテストが3年ぶりに開催されました。
会場はいつものお茶の水全電通ホール。
コロナもあってカテゴリーはクロマチックソロ・クラシック部門とジャズ・ポップス部門。それと複音ソロ部門に縮小されての開催。
アンサンブル部門がないのはやはり寂しく思うのですが仕方ありません。
それでも今回のコンテスタントの熱演を聴いて、やはりこういう機会は音楽する者にとっては自分の演奏を見つめ、さらに上を目指そうとスイッチの入る貴重な時間なのだとつくづく感じます。
審査結果は概ね、自分の予測を大きくは外れませんでした。
テクニックに溺れずに、音符から受け取った音楽の世界を、確信をもって聴かせてくれる演奏者の音楽が上位を占めました。
演奏技術に優れて音がいくら間違っていなくとも、音楽をつくりあげる意思が弱く、ただ鳴ってるだけの無機的な音は心に響きません。
5分間のなかで、そうした音符の連なりから受けとった世界を、演奏者自身の深々とした思いの籠る音楽としていかに実現するかが問われるのだと思います。
それにしてもこの2年間でお茶の水駅周辺は随分と変わったように見えます。
JRお茶の水駅の改札も移動、周囲にはさらに高層ビルができたりしていました。
たった2、3年間でとは思うのですが、それが常に変貌を遂げ続ける東京のありようなのでしょう。
そんなお茶の水で、ニコライ堂だけは円屋根を天に突き出して、慕わしく昔のままの姿でそこにありました。