ハモニカ便り コアアートスクエアからのお知らせ
2023年12月03日
木々の芽吹き
いつのまにか外は冷たい空気に覆われる季節となった。
イワシデの葉がすっかり散って、枝先には紅い芽が寒さにかじかむように震えている。
モミジたちもやがて散って、もうすぐ枝先に小さな芽が現れるのだろう。
カレル・チャペックの『園芸家の一年』にも「芽吹きの時期は秋だ」と書かれる。
〈春は芽吹きの時期だ、とわたしたちは言う。現実には、芽吹きの時期は秋だ。自然を眺めているかぎり、たしかに、秋は一年の終わりと言える。しかし、むしろ、秋は一年の始まり、と言ったほうが、もっと当たっている〉
冬の試練に耐えて、春にそれらは膨らんで、炸裂する。
日々、生命の不思議をみせられている。